2012年3月3日土曜日

悲しくて、切なくて、悔しい思い出

こんにちは。


今までネタ重視の記事をブログにしてきましたが、

今回のみ、内容が違う記事にしたいと思います。
 (笑いはありません)


今、俺はサブクラスのレベルアップに励んでいます。

LV60前後なら、昔と違い「デイリークエスト」をこなしていけばサクサク上がります。

復帰したばかりの俺はそんなアップデートがあった事も知らず、

どこか効率的にレベルアップできる狩り場は無いかと、

昔に行った事のある、LV60台の狩り場をあちこち回っていました。




そして「過去の戦場」に 辿り着いた時、

胸が強く締め付けられ、全身に衝撃が走り、少し涙が出ました。



 「過去の戦場」 ・・・LV60~LV70の家族MOBがいる狩り場
昔は槍PTが盛んで、たくさんのモンスターを槍士達が拠点にかき集め、
数十匹のモンスター一気に殲滅させる、定番の場所だった。



「過去の戦場」は俺にとって、忘れる事の出来ない思い出の狩り場。



今回の記事は、

「Lineage2の忘れられない思い出。」


この話は数年前にさかのぼります。

確か、Lineage2の「クロニクル4アップデート」の頃だったと思います。

当時の俺は仕事少々・遊び重視な生活を送ってました。

毎週末になると飲みに行ってましたが、

平日は仕事が終わるとスグに帰宅し、Lineage2にどっぷりハマっていました。


当時の俺のメインキャラは「ウォーロード」

とても大きな血盟に所属していましたが、

ひょんな事から仲良くなった「3人」と、固定パーティーを組んで槍狩りをしていました。


--------------------------登場人物--------------------------

【俺】 ウォーロード(槍職)
・リアル男
・でっかい血盟に所属していたが、狩りはいつもこのメンバー

【ヤスさん(仮名)】 デストロイヤー男(槍職)
・リアル男、熱血漢
・自分で作った血盟の盟主

【エミちゃん(仮名)】 プロフィット女(バッファー)
・リアル女、とても優しい子
・ヤスさんの作った血盟の盟主
・ヤスさんとリアル知り合いで、彼女?奥さん?って印象だった。

【リサさん(仮名)】 シリエンエルダー女(バッファー&ヒーラー)
・リアル女、良識人
・俺とは別のでっかい血盟に所属
・女同士だけあって、エミちゃんとは仲良し。

----------------------------------------------------


仕事から速攻帰ってきてログインすると、必ず上記の誰かがいた。

4人そろったら、 「過去の戦場」へ向かい槍狩り。

血盟員より良く遊んでました。


俺が「ヤスさん遅いねー」と言うと、

エミちゃんが「たぶん飲んでるから、私が電話かけて呼び出すw」って言って、

数十分後「エミに呼び出されたわーw」っとヤスさんログイン。


ヤスさんはエミちゃん想いで、とても大切にしてた。

エミちゃんは、ヤスさんに強がりながらも頼りにしている印象を受けた。

俺とリサさんは「2人の関係は恋人?夫婦?w」 なんて話を良くしてた。

俺&リサさん「2人の関係は?w」


ヤスさん「さーなー」

エミちゃん「さーなーは無いでしょ!」って感じ。

とても仲良しなのには違いない。


またある日、4人で狩りをしていると、PK(プレイヤーキラー)が襲ってきた事があった。

レベル差が離れているのと、狩り特化のパーティー構成の為、瞬殺された。

何度かPKに襲撃された事があったが、ヤスさんは熱血漢の為、無言になってPKに立ち挑む。

ヤスさん「エミは俺が守る」

エミちゃん「強がっちゃってw」

俺&リサさん「www」

毎回こんな感じで、(ゲームにのめり込んでるなwww)って思ってた。
 
そんなこんなで、和気あいあいと楽しいLineage生活を送っていた。


しかし、俺の リアル仕事が少し忙しくなり、

ログインが出来たり出来なかったりまばらになっていった。

レベル差が離されてしまっては一緒に狩りが出来ないと思い頑張ってログインした。

エミちゃんも体調を崩しているのかレベルは上がっていない。


やっと3人のレベルに追いついたと思ったら、

今度はヤスさんとエミちゃんがログインしなくなってしまう。

ヤスさんとエミちゃんが週に1回だけしかログインしない日が続いた。

結局、「俺&リサさん」と「ヤスさん&エミちゃん」のレベル差はかなり開いた。


ヤスさんがログインした時に「リアル忙しいの?」って聞くと

ヤスさん「ちょっとなー」っとすべてを語らず、数十分でログアウトしてしまう。

何か事情があるのかなー?と思ったが、特に気に留めずにいた。


ちょうど俺もリアル仕事で1ヶ月ほど遠方へ出向くことになった為、

(レベル差を埋めてもらうにはちょうどいいや)と思い、

リサさんに「1ヶ月間ログイン出来ない」旨を伝え、1ヶ月間ログインしない期間を作った。



~1ヶ月後~

(ヤスさんとエミちゃんはレベル追いついたかな?)

(また4人で槍狩りするの楽しみだなぁ)っとログイン


ログインした瞬間、リサさんからwisが来た。

俺はそれを見て顔面蒼白になって、凍りついた。











リサさん「エミちゃんがお亡くなりになりました…」


俺はもうわけがわからず、リサさんに色々聞いた。

どうもヤスさんとエミちゃんがログイン出来なかったのは エミちゃんの病気が原因らしい。

エミちゃんは闘病し、ヤスさんはずっと看病してたみたい。


リサさんはエミちゃんと仲良かったから、連絡は取り合っていて、知ってたみたい。

俺は近くの県に住んでいたのに、お見舞いにも行けなかったのが悔やまれる。

顔も名前も知らない3人だったけど、家族以上に接する時間があった。

リアル友達並みに大切な存在だった…


ゲーム内メールに、ヤスさんからもメールが来ていて、

リサさんに聞いたのと同じ趣旨の内容が書かれていた。



俺はリサさんに、ヤスさんのメールアドレスと連絡先を聞いた。

ヤスさんに「どうして俺に教えてくれなかった」か聞くと、

「ホントすまん、エミの希望で、病気の事は内緒にしておいてって言われてたから」

「エミは若いけどずっと病弱だったんだ」

「エミはゲームの中ではみんなに元気に振舞いたいって言ってた」

「エミのアカウントはこのままずっと残しとく事にするよ」

「色々心配掛けてしまって、悪かったな」


病室のベットで、懸命に頑張って、みんなにヒールやバフしたりしてたらしい。

思えば頻繁に語尾に「^^」を付けてた。

元気なキャラを一生懸命頑張ってたんだな。



アカウントは残り続けているが、

もう、泣こうが喚こうが、あの4人パーティーは組めない。


俺はヤスさんを気遣い、もう連絡は取っていないけれど、

ヤスさんは立派な男になってるはずだよ。


エミちゃん、天国では元気にやってるかなー。



最後に4人の思い出の場所、「過去の戦場の槍狩り拠点」を貼ります。




Rest In Peace エミちゃん

最高の思い出をありがとう。

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